この週末、新潟県上越市高田にある「とんかつの梅林」を、15年ぶりくらいに再訪した。
高田は大学時代の友人の地元で卒業後になんどか遊びに行ったことがあり、その際に呑んだあとの締めとして必ず食べていたのが、梅林のかつライスだった。その後、お互いに結婚して子供もできて、最近は遊びに行く機会もめっきりなくなってしまっていたが、梅林の、雪国の地方都市である高田の街並みと調和したちょっと暗めのレトロな店内と接客のおばあちゃんの雰囲気、そして独特の風味と軽い食感のとんかつが癖になる味わいで、ことあるごとに思い出しては、また行きたいと考えていた。ブログやらツイッターやらでもときおり「梅林のとんかつ食いたい!」などとつぶやいていたのだが、そんなおれの魂の叫びをよっちさんとにしださんが拾ってくれて、モコちゃんも加えた4名で梅林のとんかつを食べに高田まで行くことになった。しかしみんなもの好きだよな。

土曜日の午後4時くらいに東京を出発して、高田に着いたのは20時過ぎ。万が一店がつぶれてたりしないか事前にネットで調べてはいたけど、梅林の看板が見えたときには正直ほっとした。おれの記憶よりはちょっと明るめの店内に入り、15年前にはいなかった若いおにいさんにかつライスを注文。はじめに出てきたコンソメスープをひとくち飲んでその深い味わいに、梅林の味がおれの思い出補正では決してなかったと実感する。

続いてサラダと漬物、そしてとんかつとライスが登場。まさに思い出のとおりの懐かしい味と風味で大満足。友人たちにもおおむね好評のようで、こちらもうれしい限り。遠くまでつきあってもらってありがとね。
そしてうれしかったことがもうひとつ。食べログのレビューで接客担当が「以前は魔法を使えそうな雰囲気のある女性」だったと書かれていて、おれが覚えているおばあちゃんのことだと思うんだが、その書きっぷりからもしかしておばあちゃんはもういないのかも......、と心配していたんだけど、厨房の中で元気に働いているのが見えた。おばあちゃん、次に行くときにも元気でいてね。
最近のコメント